個人事業主がクレジットカード決済を導入したい、と思っても、昔は手数料が高かったり、そもそも審査が厳しくて通らなかったりしました。
今は、より簡単にクレジットカード決済を導入できるサービスが出てきており、個人事業主でもクレジットカード決済を使う人が増えています。
例えば、
対面での会計ができるものとしては、「square(スクエア)」「coiney(コイニー)」「airpay(エアペイ)」、
インターネット上での決済ができるものは「square(スクエア)」「paypal(ペイパル)」などのサービスがありますね。
クレジットカード決済導入のハードルが高かった理由は?
クレジットカード決済の導入はこれまでとてもハードルの高いものでした。
クレジットカード決済代行の会社の審査が厳しかった
クレジットカードは、クレジットカード会社が支払いを代行し、クレジットカード会社に登録された利用者の銀行口座から引き落としを行うことで支払いを完了します。
要は、クレジットカード会社に「ツケ」て買い物をしているということですね。
そのため、銀行口座にお金がないと、クレジットカード会社が損をする、ということになり、利用者の信用というのが重要です。
その決済を代行するにも、店舗の事業実績などが必要です。そして審査にも1ヶ月近く時間がかかる場合もありました。
クレジットカード決済導入時の初期費用が高かった
クレジットカード決済の導入をするには、クレジットカード決済代行の会社と契約して、決済端末を導入し、店舗のシステムと連携し、開通する、という手順が必要です。
そこに至るまでのコストが、費用面でも、時間でもたくさんかかります。
初期費用5万円にシステム導入費用などがかかることになります。
クレジットカード決済の決済手数料が高かった
決済手数料が決済額の5%以上に加え、1件20円程度の処理費用がかかったり、最低決済手数料額が設定されているのが一般的でした。
そうすると、比較的少額の決済額しか持たない個人事業主や、毎月決済があるわけではない、シーズン性があるような場合だと、コストがのしかかってしまいます。
そうなると、なかなか導入には踏み切れませんね。
個人事業主でもクレジットカード決済を導入するべき4つの理由
1:支払い方法が増えることで、機会損失を減らす
購入時にクレジットカード決済が選べないことで、ショップのリピートをしない、というお客さんも一定数いることが、クレジットカード利用実態調査によりわかっています。
2:事前の支払い、前払いに対応できる
例えばイベント・セミナーなどを少人数の運営で行う場合できれば現金の処理などの細やかさが求められる仕事は避けたいものです。
クレジットカード決済が導入されていれば、事前の決済をして、前払いをしてもらい、当日は参加してもらうだけ、というのが運営としてはとても楽で、ミスも生まれず、当日を充実させることに専念できます。
3:現金・所持金を気にせずお客さんが支払える
仮に、商品を選んで、買いたい、買おう!と思ったとき、お財布を確認したら、手持ちの現金が足りなかった、という場合には、どうなるでしょうか?
コンビニにお金をおろしに行く人もいるかもしれませんが、多くの人は諦めてしまうのではないでしょうか?
あるいは、家に帰って通販で同じ商品を探す、なんてこともあるかもしれません。
お店にとっては、機会損失が大きいです。
4:お釣りを用意する必要がない
現金決済が前提となっていると、お釣りの用意が必要です。
銀行に行って小銭に換金したり、千円札を用意したり。
その時点で事前に一定金額の持ち出しが必要だし、現金の管理が必要なのが大変です。
現金を引き出すのにATMなどの手数料もかかります。
クレジットカード決済で済むなら、お釣りの心配がいりません。
5:簡単に導入できるカード決済サービスが増えている
初期費用、固定費が無料で、決済手数料も低額のクレジットカード決済サービスが増えてきました。
例えば、「square(スクエア)」「coiney(コイニー)」「airpay(エアペイ)」が代表的です。
「square(スクエア)」はVISA, master, AMEX, DISCOVER, Dinersが3.25%,JCBが3.95%の決済手数料だけでクレジットカード決済を使用することができます、
必要なのは、イヤホンジャックつけるスクエアリーダーと、スマホ・タブレット、squareのPOSレジアプリだけで使うことができます。
個人事業主がクレジットカード決済を導入するときに注意するべき5つのポイント
1:クレジットカード決済するときは専用デバイスが必要
squareやcoiney、airpayとどれもスマホやタブレットを使うことは一緒ですが、squareリーダーのようなデバイスを使うことが必要です。
なので、デバイスが壊れてしまったり、忘れてしまったりすると使うことができません。
ただ、デバイス自体は小さいので、イベントなど移動が必要な場所でも使うことができるのは、便利な点です。また、デバイスも廉価なので、予備を用意しておくのも良いかもしれませんね。
2:現金決済と比べて、決済手数料がかかる
当然、現金決済だと、手数料は0円です。
しかし、安価とはいえ、決済手数料が3.25%かかり、JCBだと3.95%です。
ただ、決済手数料以上に時間の削減や、現金を持っているリスク、あるいはカード決済がないことで機会損失していることを考えると、手数料の捉え方も変わりそうですね。
3:セキュリティの不安
インターネット通信を使っている以上、データ通信のセキュリティというのは問題になります。
どの会社もデータ通信の暗号化など、セキュリティには気を使っています。
4:個人向け銀行口座か事業用銀行口座のどちらを使うか
クレジットカード決済を導入すると、squareやcoiney、airpayなどの会社に銀行口座を登録し、決済した料金が振り込まれることになります。
個人事業主だと、事業用の銀行口座を持っておらず、個人名義の口座を使っている場合もあるかと思います。
どのサービスも、個人名義の銀行口座の登録で特に問題ありません。
個人名義の銀行口座でも、事業とプライベートを整理して分けて使ったほうが、確定申告の際に楽なので、事業用の銀行口座を使ったほうがいいでしょう。
使用目的や事業計画に合わせたクレジットカード決済の選び方
特にクレジットカード決済の導入にマッチしている人
支払いの発生する事業を運営している人は、クレジットカード決済を導入するのがいいでしょう。
小型店舗の、美容院、雑貨屋、カフェなどの飲食店は特に目についてさっと入った人が気に入ってリピーターになるのが重要かと思います。
そうした時に、クレジットカード決済がなくて機会損失するダメージの方が大きいと思います。
特にセミナーやイベントなど、移動が多い事業を行なっている人であれば、据え置き型のデバイスをおくことが難しいので、タブレット・スマホで決済できるのが望ましいですね。
例えばおしゃれなカフェや雑貨屋で、iPadを使ってスマートに決済ができたら、気分的にも良い気がしますよね。
オススメのクレジットカード決済サービス
おすすめのサービスは「square」です。
クレジットカード決済の初期費用、固定費がかからず、手数料が低額なのが魅力です。
また、POSレジや請求書の発行など、少人数だと手間のかかるものが、アカウント作成すると無料で使える、というのも良いところです。
例えば、POSレジは月額固定費が5000円などかかるものが多いですが、squareに組み込まれているものは無料で使えます。
決済そのものの便利さ、手軽さと、アカウント開設だけで使えるシステムの充実感が「square(スクエア)」おすすめのポイントですね。